ステロイドじゃない塗り薬って何?やさしく解説します

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ステロイドはちょっと怖い…
そんな声を薬局でよく耳にします。もちろん、ステロイドは正しく使えばとても効果的な薬ですが、抵抗を感じる方も少なくありません。

ステロイドが苦手な方にも安心して使える塗り薬には、いろいろな種類があります。今回は4つの代表的なタイプを、かわいいキャラクターと一緒にご紹介します。

🦔カビ退治ハリネズミ(抗真菌薬):水虫やカンジダなど、カビが原因の皮膚トラブルに

🐰うるおいウサギ(保湿剤):乾燥肌をやさしく守る、毎日のスキンケアにぴったり

🐢きれい好きカメ(抗菌薬):とびひや化膿したニキビなど、細菌に対応

🐱かゆみガマンネコ(抗ヒスタミン薬):虫刺されや軽いじんましんのかゆみを抑える

① 保湿剤|肌を守る“バリアの味方”🐰

乾燥やかゆみの予防に欠かせないのが保湿剤。皮膚のバリア機能を整えることで、炎症を起こしにくい肌に導いてくれます。

  • 代表的な成分:ヘパリン類似物質(ヒルドイドなど)、尿素、ワセリン

🧼ポイント:保湿剤は「治す薬」ではなく「守るケア」。毎日のスキンケアとして使うのが理想です。


② 抗菌薬|細菌が原因のときに🐢

とびひや化膿したニキビなど、細菌感染が関係する皮膚トラブルには抗菌薬が使われます。

  • 代表的な成分:ゲンタマイシン、フシジン酸

🧼ポイント:ウイルスやカビには効かないので、症状に合った使い分けが大切です。


③ 抗ヒスタミン薬|かゆみを抑える🐱

虫刺されや軽いじんましんなど、かゆみが主な症状のときに使われます。

  • 代表的な成分:ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン

🧼ポイント:かゆみは抑えられますが、炎症そのものには効果はありません。


④ 抗真菌薬|カビに効く薬🦔

水虫やカンジダなど、真菌(カビ)が原因の皮膚疾患に使われます。

  • 代表的な成分:テルビナフィン(ラミシール)、ケトコナゾール(ニゾラール)

🧼ポイント:湿疹と見た目が似ていても、原因が違うのでステロイドでは治りません


まとめ|「ステロイドじゃない=安心」ではない

ステロイド以外にも、塗り薬にはいろいろな種類があります。
でも、「ステロイドじゃないから安心」ではなく、「この症状にはこの薬が合っているか」が大切です。

薬局では、症状や不安に合わせてやさしくご相談に乗りますので、気になることがあればいつでもお声がけくださいね。


Tatsuya@薬の相談室

薬剤師歴は8年。 総合病院で2年間勤務した後、調剤薬局にて6年間、小児科・皮膚科・内科を中心に幅広い診療科の処方に携わってきました。 現在は認定薬剤師として、日々の業務に加え、患者さんやご家族とのコミュニケーションを大切にしながら、安心して薬を使っていただけるよう努めています。 「薬ってちょっと不安…」「薬剤師って何してるの?」そんな疑問に、専門家として、でも親しみやすくお答えできる場を目指しています。 医療の現場で培った経験をもとに、皆さんの健康と安心に少しでも貢献できれば嬉しいです。

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